真夏の夜の楽しみ(小探検)

 去年は、夜中の見回りというものは現実的に獣の侵入を確認したり防いだりといった色彩が強かったが、今年は侵入している形跡も明確ではないことから、目的はちょっと変わってきている。
 今の私は、玄関から出てまず田んぼの水のルートを辿る。沢水が入ってくる池が最初の目的地。ライトで中を照らすと、底の真ん中あたりに太めのドジョウが2匹いるのを見ることができる。池の水の出口あたりには、群れになったアブラハヤが10匹弱くらい流れに逆らうように泳いでいる。そのグループとは別に、小フナが1匹結構な速さで泳ぎ回っていたり、ミズカマキリが数匹すいすいと泳いでいたりする。あとは、毎回ではないがヘビが岸に潜んでいて、私が近づくと池を渡って向こう側の茂みに姿を消す。
 それが終わると斜面を下りて1号田んぼの水口に移動する。最近このあたりには餌をまいているので、中小サイズのドジョウ(稀に大きなドジョウ)が集まっているのを見ることができる。あとはミズカマキリ。2号3号と順次見ていくが、どこにも小さなドジョウはいて、ライトを向けただけで泥を巻き上げて逃げたりするところを観察できる。
 最後は4号田んぼだが、屋敷から最も遠い西側の一角に深く掘ったところがあり、そこにドジョウやメダカ、それにいろいろな虫などが集まっている。最近見取り図を再掲載したのでご覧になればわかりやすいが、3号と4号の間の道を歩いていくと家の明かりは次第に遠ざかり、目的地はケモノの住処になっている竹藪のすぐ手前。去年あたりはそこでイノシシの鼻息も聞いたことがある。ということで、真夜中にそこに行くのはなんとなく気味の悪さもあるのだが、行ってみると今までのところとは全く違うのどかな空間がそこにある。ライトで照らすと、まずドジョウが土煙を立てて底の泥に潜り込む。水草の間をいろいろな虫が泳ぎ回り、小さなメダカの群れが光を横切って右往左往する。
 子供のころの夏休み、田舎に遊びに行った時のこと、夜中にカーバートランプで照らしながら網を持ち、小川や水路を探って歩いた時の楽しさを思い出し、ああ50年後に同じことをやっているんだとある種の感慨にふけるのである。そう考えると、昔のそんな体験がなかったとしたら、こんな風に田舎に飛び出して農業をやってみようという突飛な考えは浮かばなかったんじゃないかとすら思う。こういうことは、身内に限らず子供たちには広く体験させなければいけないと思う。
 



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プロフィール

ルーキーファーマー

Author:ルーキーファーマー
房総半島大多喜町に山と耕作可能地が揃った素材を購入し、2009年初めから畑と田んぼを作り、半田舎暮らしとほとんど経験がなかった農業を始めた。2010年には農業従事者として認められ、農地も自己所有となる。更にご近所の畑を借り、規模を拡大して農家の仕事にあたっている。コメも野菜もやっており、週末農業の限界も感じていたが、2011年末に40年続けたサラリーマンを辞め、専業農家に脱皮した。農業以外には、定年世代の方々に帰農を勧める活動、子供に自然体験をさせること、農業体験を希望する方への協力などを推進していく。この辺りにご興味のある方は当BLOGにコメントなどで参加して下さい。

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