戦略的ケモノ対策・前衛防獣ラインの設置

 前の記事でも簡単に触れたことだが、基本に立ち返って獣害対策をやっていこうと考えている。

 まずは大づかみに状況を整理する。私の農場の簡単な配置図はそれにも掲載したけれど、三角形の敷地の東側に屋敷があり、田んぼは中央部にある。南側の道路沿いに畑を配置している。そして、西側の一角は山、その向こうは崖でその下が養老渓谷の源流になっている。

 現在の防獣対策だが、屋敷を囲む3角形の部分はワイヤーフェンスで囲ってある。高さは1.2m程度だが、中に屋敷があるからだと思うが、シカやイノシシなどの大型のケモノはこのエリアには入ってこない。ただ、1年前には下の畑の落花生をタヌキにやられたので、小動物は入ってきている可能性がある。
 今回被害を受けた田んぼエリアだが、北側は海苔網や有刺鉄線などで作った柵で隣地の耕作放棄地と隔ててあるが、隣地が格好の居場所隠れ場所になっており、何度もイノシシやシカが侵入している。柵は不完全で、イノシシは穴を掘って入ったりしているし、シカは柵の隙間を探し、網などは食い破って入っている。その都度、こちらは補修して対応している。今年、柵の内側(田んぼの畦)に4段の電気柵を設置した(青線部)が、イノシシが畦のくぼみ部分をすり抜けて入った形跡があった。
 田んぼエリアの西側は山になっており、こちらの側には4段の電気柵を青線の部分に設置してある。昨シーズンまでは、防獣ネットに高圧ワイヤーを這わせる形の柵を設置していたが、風で倒れたり蔓が這って漏電したりということで、管理上の問題から単純な電気柵に変更した。ただ、こちらから入った形跡はかなりあることから、何らかの対策が必要と考えている。
 
 かなり細かく書いたが、ケモノの侵入への対処は、当面田んぼエリアの北側と西側の強化を主として考えていこうとしている。完全には特定できていないが、ほとんど毎日のようにどこからかやつらが入っていた。柵自体の問題もあるが、この2方向に共通しているのは、柵の向こうはケモノの棲みか、こちらは人気がないという大きな落差である。夜の見回りのときでも、特に西側にはちょっと近づきがたい雰囲気がある。竹薮のあたりからイノシシの鼻息が聞こえたこともある。北側の耕作放棄地は、大ススキの原になっており、隠れん坊には絶好という状態だから、すぐそばまでケモノが来てもよくわからない状態、向こうからすれば、安全に柵まで近づけて、入り易い穴を探して、あるいは掘って入ってくるわけだろう。

 今シーズン、特にイネが狙われてからは、電気柵を中心とする防衛ラインの手直しという、いわば戦術的な対応に追われ、それが不十分だったがゆえに被害が大きかったと考えている。柵だけに気を遣っていても片手落ち、むしろ柵の外側までこちらの領域だということを知らしめる必要もありそうだ。ということで、山については養老渓谷側の崖沿いに設置してある穴だらけの海苔網柵を、もっとちゃんとした柵に変更し、山のエリアにも入ってこれない状況を作る方向で考えていかねばならない。また、今はとてもじゃないが夜には足を踏み入れがたい竹薮も、こちらに取り返そうという方向で考えよう。来年の春にはたくさんタケノコを穫りたいところだし、タケノコ防衛追うの電気柵も必要な時期には設置しようと思う。ケモノとの領土境界をぐっと押し広げる、このために今の防獣ラインの外側に前衛としての境界線(防獣柵)を設置する。そういった戦略的見地から今年の冬は対策を考えるつもりである。なお、前衛防獣ラインは、前の図の赤線の位置に設置予定。
 


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ルーキーファーマー

Author:ルーキーファーマー
房総半島大多喜町に山と耕作可能地が揃った素材を購入し、2009年初めから畑と田んぼを作り、半田舎暮らしとほとんど経験がなかった農業を始めた。2010年には農業従事者として認められ、農地も自己所有となる。更にご近所の畑を借り、規模を拡大して農家の仕事にあたっている。コメも野菜もやっており、週末農業の限界も感じていたが、2011年末に40年続けたサラリーマンを辞め、専業農家に脱皮した。農業以外には、定年世代の方々に帰農を勧める活動、子供に自然体験をさせること、農業体験を希望する方への協力などを推進していく。この辺りにご興味のある方は当BLOGにコメントなどで参加して下さい。

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