防獣柵(続き)

 前回説明した防獣柵は全部ではない。敷地はおおむね三角形だが、その一つの辺を護っている柵の説明をした。三角形の他の1辺は道路に面しており、そこに10cm角くらいの金網のフェンスが設置されていた。これは以前の所有者が町から補助金をもらうような形で業者に依頼したものと思われる。
 この部分については、H=1.5mの防獣ネットを張り、小型の動物が入らないように手当てしている。下部には古トタンが並べてあり、しっかりした柵だからイノシシは防げると思う。ただ、高さはシカを防ぐには不足気味。ということで常に注意して様子を見ていたが、さすがに道路からは入りにくいのか、この部分から入ったという明確な形跡はなかった。サルの進入も警戒していたが、どうやら平気だったようだ。この柵のヴァージョンアップで最上部に高圧ワイヤーを張ることも考えていたが、今年の場合はそこまでやらずに防げたようだ。

北側防獣ネット
    元田んぼはこの向こう、シカが網を食い破っている

 もう一つの辺は隣の元田んぼとの境界である。ここはかなり古い木柵に海苔網が張ってあるというかなり貧弱な状態だった。おまけに向こう側の田んぼ跡には縦横に獣道が走っており、完全に動物の領域になっていた。この部分は、下はやはりトタン張りとなっていたので、そこから上に1.5mの防獣ネットを張り様子を見た。それまでほとんど毎日入って遊び場兼餌場にしていたらしいシカたちは、そんなことではあきらめずに防獣ネットを噛みきって入ったり、網とトタンの隙間をくぐって入ったりしていたが、私が行ったときに(異常に)しつこく夜中の見回りやロケット花火攻撃を繰り返したことが効いたか、あるいは別のところを電気柵にしたからか、稲の収穫時期の前に入らなくなったようだ。この場所については、もし動物が入って作物が危険という状態になったら、既存の柵の内側に電気柵を設置する予定だったが、今年はその必要はなかった。
 もう一つ対策を考えていたのは、田んぼエリアと屋敷周りを区分するネットフェンスである。これは道路側と同様の10cm角H=1m程度で、シカは飛び越え小動物はくぐれるという頼りないものだが、やはり居宅の方は遠慮するのか、屋敷周りの二つの畑(中と下)は意外に被害を受けなかった。トマトを一個かじられたのと、落花生をウサギにやられた程度。後者はとても悔しい。ここも高圧ワイヤーを張ることを視野に入れていたが、見送った。

 という具合に、次の対策は考えていたがそこまで必要がなかったのは幸運かもしれない。特にイノシシとサルの被害を避けられたのはありがたかった。獲物があることに気づいて懸命になると防御は容易ではない。また来年も動物たちとの消耗戦・神経戦が続くのは間違いのないところだ。今年は勝ったといっていいだろうが兜の緒は引き締めよう。

comment

Secret

プロフィール

ルーキーファーマー

Author:ルーキーファーマー
房総半島大多喜町に山と耕作可能地が揃った素材を購入し、2009年初めから畑と田んぼを作り、半田舎暮らしとほとんど経験がなかった農業を始めた。2010年には農業従事者として認められ、農地も自己所有となる。更にご近所の畑を借り、規模を拡大して農家の仕事にあたっている。コメも野菜もやっており、週末農業の限界も感じていたが、2011年末に40年続けたサラリーマンを辞め、専業農家に脱皮した。農業以外には、定年世代の方々に帰農を勧める活動、子供に自然体験をさせること、農業体験を希望する方への協力などを推進していく。この辺りにご興味のある方は当BLOGにコメントなどで参加して下さい。

ブログ村ランキング
にほんブログ村ランキングに参加しています。投票と「定年後の暮らし」バナークリックお願いします。
カテゴリ
最近の記事+コメント
最新トラックバック
RSSリンクの表示
最新コメント
FC2カウンター
FC2オンラインカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
管理者への連絡・ご意見など
BLOG管理者への連絡、定年帰農者連絡会(メーリングリスト)に参加ご希望の方、メールアドレスと内容を記入してお知らせください。

名前:
メール:
件名:
本文:

新記事連絡メール:登録
必要ならアドレスを入れボタンを押す


提供:PINGOO!
リンク
HS月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示
QRコード
QRコード